浄水器でも散水用品でもなく、金型こそがタカギの原点
「金型」というものをご存じでしょうか。普段はあまり耳にしない言葉ですが、世の中の多くの製品を作るためにとても重要な役割を果たすもので、鯛焼きを作る際に使われる鉄板のように同じ形の部品を効率よくたくさん作ることができる金属製の型のこと。今では多くの方々に「浄水器や散水用品のメーカー」として知られるようになったタカギですが、前身である「髙城精機製作所」の創業当初から手掛けてきたものがこの金型なのです。
1961年、プラスチック容器の金型を依頼されたことをきっかけに、創業者・髙城寿雄は自宅の車庫を工場に改造して金型製作に取り掛かります。高度経済成長の真っ只中とはいえ、当時は九州でも金型メーカーが珍しかった時代。髙城は独学で金型製作を始め、新たな職人たちを仲間に加えながら技術力を高めていきます。その後は家電製品の金型を製造できるまでになりましたが、1973年の第一次オイルショックによる不況を機にメーカーからの金型発注が激減。この経験を糧に景気に翻弄される下請けから自社製品を開発・製造するメーカーへ転身することを決め、1979年に「株式会社タカギ」が誕生したのです。
